こんにちはたろうです。
世の中のお父さん方。最近はもうコロナ
コロナで大変ですよね。
お仕事休みになったり
リモートワークになったりして
平日自宅にいる時間が多くなった
お父さんも多いんじゃないでしょうか。
そんなお父さん達にちょっとお尋ねします。
育児してますか?
うんうん。
「してるよー!」っていう元気な声が
たくさん聞こえてきましたね。
でも・・・返事をしてないお父さんも
いらっしゃいますね。
返事をしなかったそちらの方、
ちょっと理由を教えてもらえますか?

えーっと。私は仕事が忙しくて
恥ずかしながら育児は妻に全て任せてます。

失礼ですが年収は?

4000万くらいです

無問題!
育児不参加の分、お母さんと子供がお金で不自由しないにたくさん稼いで下さい。でも家族と過ごす時間も大切にして下さいね。
では次は育児に積極的に参加してる!という
お父さんにもお話を伺ってみましょう。
元気にお返事して下さったそちらの方、
よろしいでしょうか。

あ、はい。私は自他共に認めるイクメンです。かなり積極的に育児に協力してますね。

なるほど。非常に頼もしいですね。具体的にご自身が育児と思ってやってることを教えてもらえますか?

そうですねぇ…。例えばお風呂入れたり、おむつ替えたり。
あとは夜の寝かしつけとかもやっちゃってますね。
どうです?なかなかのイクメンでしょう?

なるほど。
弱いですね。

なにっ?!
確かに今おっしゃった事は育児には
欠かせない要素です。
ぼくは先日一歳になりましたが
お風呂に一人で入れません。
おむつも履き方が全然わからないし
寝る時もそばにいてくれないと
不安ですぐ泣きます。
なのでそのあたりをサポートして
もらえるのは非常に助かりますが、
それだけではこちらとしても
不安は隠せません。

先程、お風呂に入れているとおっしゃいましたが
もしかして赤ちゃんの身体を洗い終わったらお母さんにお迎え要請してるんじゃないですか?

え、えぇ。そうですよ。それの何が悪いんですか!
赤ちゃんをお風呂に入れるだけでも立派なイクメンじゃないですか!
何も悪いとは言ってませんよ。
ただ、気付かないお父さんは多いんですよ。
お風呂もその一つです。
お風呂に入れてはくれるけど、終わったら
『おーい。終わったよー』ってお母さんを
呼んで子供をパス。
本当はその後が大変なんです。
風邪を引かないように身体を拭こうとしても
我々は動き回ります。
保湿をしようとすると嫌がります。
服を着せようとすると暴れます。
お父さんが悠々と湯船に浸かりながら
呑気に鼻歌ってる間、リビングでは
思い通りいかない赤ちゃん相手に
お母さん達は腰を痛めながら戦ってるのです。
当然それに関しては我々も申し訳ないと
思っています。
でも羊水でびちょびちょの時期が
長かったので身体を拭くとかって言われても
ピンとこないんです。
保湿液塗る時もくすぐったいし
着せてくる服を見てまたユニクロかぁー
って思うのです。話がそれてすみません。

だってしょうがないじゃないか!そもそも私は日中外で働いてるんだ!
疲れた身体で帰宅してから出来ることなんて限られている!
出来る事はやってるんだから十分だろう!SNSとか見てたら何もしない父親は多いぞ!それに比べたら私はかなりのイクメンだ!

うわぁぁーん!

ああ、急に大きな声出してごめんなさい。
ぐすん・・・。
こちらこそすみません。
御存知の通り我々赤ちゃんのメンタルは
豆腐です。大きい声とか出されると怖くて
仕方ありません。
自分のおならにびっくりして泣いちゃう
くらいですから。
ちなみにおならで泣くのは個人個人で
理由が違います。
音にびっくりして泣いちゃう赤ちゃんが
大多数ですが、成熟した赤ちゃんはおならに
恥じらいを感じているので
泣く事でおならを誤魔化しているのです。
授業中におならが出ちゃった時に
咳払いしたり椅子をガタつかせたりして
なんとか乗り切ろうとするのと一緒です。
話が逸れてすみません。

いえこちらこそ申し訳ない。何の話だったかな。あぁ、そうそう。
父親の育児の話でしたね。
そもそも男性はね、女性と違って親になったという自覚をするための準備期間が無いんだから仕方ないんですよ。

準備期間?

そう。女性は妊娠する事で徐々に『親になる心構え』ができるんだろうけど、男性はそういうわけにもいかないでしょう。
急に目の前に赤ちゃんが現れるんだから心の準備が出来てないんですよ。だから男性が育児出来ないのは当然のことなんです。
女性はその辺りを考慮して子育てと並行しながら夫を父親に育てるという意識も必要だと思いますね。

ふむふむ。

あとは育児を手伝ってもらったらちゃんと褒めることですね。
頑張って手伝ってるんだからちゃんと感謝の気持ちを表現しないとね。

ばっきゃろー!!

あなたは父親失格だ!!

な、なんだと!!

はあはあ。
ゴクゴク(ミルク)
ぷはー。

背中とんとんしましょうか?

おねがいします。
トントンしながら聞いて下さい。
あなたは先程、男性は急に父親になるから
実感が無いのは仕方ないとおっしゃいましたね。
女性は妊娠している期間に親になる心構えが
できるともおっしゃいましたが、その理由はなんでしょう?

そりゃあ、体内に別の命を宿してるんだから否が応でも親になるしか無いじゃないですか。

そうですね。それは一理あるかもしれません。ところであなたは
クリプティック・プレグナンシーという言葉を聞いたことありますか?
クリプティック・プレグナンシーとは
出産直前まで赤ちゃんを身ごもっていることに気付かない妊娠の事です。
嘘のような話ですが妊娠している事には全く
気づいて無くて腹痛で病院に行ったら
そのまま出産した、なんてケースもあります。

ええ!そんな事があるんですか!

そうなんです。それを踏まえたうえでお尋ねします。
妊娠はしてたけど妊娠していることに気づいていない場合、その女性はあなたがおっしゃる『親になる心の準備』が出来てません。
しかし、出産後女性は母親となり、育児を始めるのです。だったら男性だって子供が産まれてすぐに父親になれるはずではありませんか?

むむむ・・・。

あなたは大きな勘違いをしています。
妊娠が女性を母親にしてくれるのではありません。
何があろうと子を護り、育てていくという覚悟が人を親にするのです。

それなのにあなたは先程、親になる覚悟をした女性に対して
「おいらを父親にしてくれバブー」とか
「育児したから褒めてくれバブー」などと
赤ちゃんもびっくりの全開バブリシャスで甘えていたんですよ。

くっ・・・恥ずかしい・・・。

育児はお手伝いではありません。
やり遂げなければならないマストなタスクなのです。『イクメン』なんて言葉は使わないで下さい。父親が子供を育てる事は当然のことなのでゲプー。

ゲップでました。
背中トントンありがとうございます。

私が・・・
間違っていたのか・・・。
1993年8月27日に任天堂より発売された
『マウス専用マリオとワリオ』というゲームがあります。
バケツをかぶって目が見えないマリオが
ひたすら前進するので、妖精ワンダを操って
マリオを無事にルイージのところに誘導するというゲームです。
目隠しされている状態なのになんで
歩き続けるんだ!一旦立ち止まれよ!
と全国のちびっこたちが指摘する中、
意に介さず歩き続けるマリオ。
その姿に自分を重ねる赤ちゃんは
少なくありません。
あなた達が妖精ワンダとなって
道を示してくれないと
我々は大怪我してしまいます。
父親になる準備がどうだとか、
自覚が何だとか言ってる間に
我々はひたすら歩き続けています。
言い訳をしていると追いつけなくなって
大惨事です。
コウノトリが我々を運んできたら
すぐに父親にバージョンアップしてください。
というか配送期間中に済ませて下さい。
何なら発注段階で覚悟決めて下さい。
精神的な支えは多ければ多いほどいいです。
一人でも多く、本当の意味でのお父さんが
世の中に増えていってくれれば我々も安心して育っていけます。

私はあれこれと言い訳をして甘えていただけなんですね・・・。

わかってくれましたか。

本当に申し訳ないです。
これからは軽々しく『イクメン』なんて言いません。
父親として恥ずかしくないような行動をしていきたいと思います。

お誕生日
おめでとうございます。

えっ?

今、あなたはやっとお父さん(0歳)になりました。
これからのあなたの成長、楽しみにしてますよ。

はい!
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