未知との遭遇
出会いは突然でした。
リビングに置かれたその本を手に取り
そういえば妻が「今度絵本買うね」と
言っていた事を思い出しました。
あの時言ってた絵本はこれのことか。
表紙には謎のタイトルと謎のイラスト。

赤ちゃんが選んだ大人気の絵本
もいもい??
田舎で育ったぼくはそのイラストが
畑にある鳥よけにしか見えませんでした。
本を開いて見てみると
「もいもい」しか言ってない。
鳥よけに聞き慣れない謎の呪文が
添えられているだけで
ストーリー性があるようにも感じない。
本当にこんなものを
愛しのわが子は気にいるのか?
なんやこれ!
鳥よけやないかい!
わしゃ害鳥かい!!と
息子が激昂するのではないか?
天使のような愛しい我が子の
怒り狂った姿なんて
見たくないので、
不安な気持ちもありましたが
恐る恐る息子に
見せてみる事にしました。
生後8ヶ月の息子を膝に座らせて
後ろからハグする体制になり
目の前で本を開きます。
本に書いてある文字を
声にして読んでみます。
「もいもい」
「もーいもい」
「もももいもい」
何だこれはと思いながらも
わずかに変化する
鳥よけを眺めながら続けます。
「もいもーい」
「まいまい」
「もいもい」
数ページしかないので
あっという間に終わりました。
ここで気づいたのですが
本を読むことに意識を取られすぎて
肝心の息子の反応を
見ていませんでした。
というか後頭部しか見えません。
今度は息子と一緒に
床にうつ伏せ状態になり
息子の表情を眺めながら
本を見せてみました。
(おや・・・?
以外に見つめてるな・・)
ぼくには鳥よけにしか見えない
このイラストを
息子はじーっと見ています。
さらには臆すること無く
手を伸ばして
本に描かれた鳥よけを
触ろうとするではありませんか。
明らかに生後8ヶ月の息子が
この鳥よけに
興味を持っていること、
そして息子が鳥よけに
拒否反応を示さない事で
鳥属性ではないことも判明しました。
もしかしてこれは
すごい絵本なのかな?
ぼくはこの「もいもい」という
絵本に興味がわいたので
調べてみることにしました。
世の中の疑問は全て
グーグル先生が教えてくれます。
ありがとう先生!
great teacher google!
もいもいの絵本はなぜ赤ちゃんの反応がいいのか?
疑問に思ったことを
いくつかまとめてみました。
A.出版社はディスカヴァー・トゥエンティワンです。
開一夫教授率いる
「東京大学 赤ちゃんラボ」監修で
製作されました。
イラストは市原淳さんが
担当されています。
A.赤ちゃんの好む「繰り返し音」、
「声に出しやすい、まみむめもの音」
という理由から、
開一夫教授が選んだそうです。
フィンランド語で挨拶でもあるんですが、
響きが可愛いという事で
実はロジカルな理由は無いとの事でした。
A.『もいもい』という音から連想する
イラストのコンペティションを開催。
赤ちゃんは顔のような絵を
よく見る傾向にあるので
それ以外で目を引くものを
求めた開一夫教授は
「顔に見える絵は避けてください」
という指定をしたそうです。
そして複数のイラストを実際に
生後8~13カ月の赤ちゃんに見せて
一番赤ちゃんの反応がよかった
市原淳さんが描いたイラストが採用されました。
A.「赤ちゃんが選んだ」
とされるおもちゃや絵本は
大人や家族が選んだだけで
赤ちゃんは本当に好きなの?という
疑問を持っていた開一夫教授は
赤ちゃん研究の結果をもとに、
本当に赤ちゃんに選ばせるプロセスを経たものを作ろうと考えました。
その結果完成したのが鳥よけ・・・ではなく『もいもい』です。
A.個人差があるので
対象年齢は一概には
言えないとのこと。
調査に協力してくれた赤ちゃんは
8ヶ月~13ヶ月なので
それくらいの月齢であれば
大丈夫そうです。
Amazonや楽天の
レビューを見ていると
生後2ヶ月~2歳児くらいでも
好きって言う子がいるようなので
実際に赤ちゃんに
見せてみないとわからないですね。
絵本はいつ頃から読ませるといいのか
わからないことも多いですが
早い時期に見せてみて
反応が低かったら月日が経ってから
見せるという方法もありだと思います。
止まらないもいもい欲
すっかりもいもいの虜になった息子。
まだ生後8ヶ月で
「この絵本読んで!」と
言う事ができないため、
息子は行動でアピールします。
僕がリビングで
ゴロゴロしながらくつろいでいると
片手にもいもいを掲げて
ずり這いをしながら迫ってきます。
そして僕の顔面にダイレクトパス!
油断をしていると
かなりのダメージを負います。
顔面セーフというルールが
世の中にありますが
そういう意味じゃないという事は
後ほど息子にちゃんと
教えなければなりません。
ある日、
息子がテレビを見ていました。
夢中になっているので
どんどん前進していき
かなり近い位置で
テレビを見ています。
「たろうー!」
名前を呼んでも反応がありません。
「おーい!」
「ガラピコー!」
「ミルクだよー!」
息子が反応してくれそうな
いろんな言葉を投げかけても
反応がありません。
まさかと思い言ってみました。
「もいもい」
するとどうでしょう。
今までの無反応だったのが嘘のように
たろうが振り向いたのです。
(あ、今まで呼んでたのも
聞こえてて無視してたのね)という
悲しい気持ちは後で処理するとして、
もいもいというワードを聞いただけでも
反応するくらい虜になっています。
読み聞かせの動画も大好き
もともとスマホや
タブレットを見つけると
問答無用で触ってくる息子なので
公式で配信されているユーチューブの
読み聞かせ動画にも高反応です。
本を読むのが大変なときや
車での移動中などは
YOUTUBEの動画が大活躍します。
自分で撮影した読み聞かせ動画を
作成するのもいいかもしれないですね。
本田翼さんがもいもいの
読み聞かせ動画とか
YOUTUBEにアップしたら
子供よりも大人が
殺到しそうですね。
してくれないかな・・・(遠い目)
ちなみに僕もYOUTUBEの
チャンネル作りました。
見に来てくれる人いるかな・・・(遠い目)
リンクはこちら↓↓
https://www.youtube.com/channel/UCN3a-XKmpDp8r_GB4LoU2uQ
赤ちゃんに優しい本の材質
赤ちゃん用の絵本で
とても重要なのが
本の材質や耐久性ですよね。
まだまだ上手に掴んだり出来ないので
赤ちゃんは結構乱暴に
本を扱ってしまいます。
ペラペラの紙だと
すぐに破けてしまうし
角が尖ったりしていると
安全性に欠けるので
赤ちゃんに与えられません。
もいもいは
通常版とボードブック版が
出版されており
それぞれ仕様が違います。
通常版
- サイズ:19cm×19cm
- 紙質:やや柔らかめ
ボードブック版
- サイズ:12cm×12cm
- 紙質:厚め
ボードブック版の方が
ややコンパクトな
作りになっています。
我が家で購入したのは
ボードブックなのですが、
レビューで違いを比較すると
通常版よりはボードブックの方が
おすすめな気がします。
一番の理由は耐久性です。
個人差はあるとおもいますが
赤ちゃんってけっこう
よだれを垂らすと思います。
特に何かに集中していると
口が常に半開きになって
滝かな?ってくらい
よだれがたれ続けます。
ボードブックは
水濡れにも強く製作されているので
よだれでびっしょり濡れても
拭いてあげれば
紙がよれよれになることはありません。
各ページも厚紙で
しっかりしているので
ちょっとくらい引っ張っても
破ける事はありません。

本は各ページ厚みがあります。
サイズが少し小さくはなりますが、
持ち運びもしやすいし
赤ちゃんもつかみやすいと思います。
角も尖っておらず
丸くなっているので安心です。
通常版よりもページ数が
少ないとの事なので、
知らずに通常版から
ボードブックに乗り換えをする方は
ボリュームダウンしとるやないか!
って感じるかもしれません。
シリーズで仕掛け絵本もあります
現在は『もいもい どこどこ?』という
仕掛け絵本もあります。
もちろん我が家にもあります。

赤ちゃんが選んだ絵本待望の続編です
もいもいどこどこは
ページの一部が切り抜かれていて
窓から覗いているもいもいを
探すという内容です。
大小様々な大きさの
穴が空いていて
もいもいが見えたり
見えなかったりします。
文字は前作と同じで
ほとんどありません。
「おーい」とか「はーい」とか
そんな言葉が中心です。
読み手のスキルが試されます。
しかけ絵本としては
特に大掛かりではありませんが
切り抜かれた部分に興味がわくようで
積極的に指を突っ込んできます。
通常のもいもいに
ちょっと飽きたかな?と感じたら
このしかけ絵本もおすすめです。
でも・・・お高いんでしょ?
さあ注目のお値段です。
通常版
1,540円
ボードブック版
1,320円
仕掛け絵本 もいもいどこどこ?
1,760円
ほっともっと のり弁
300円
のり弁以外は決して
安い価格ではありません。
「安っす」と感じた方は
おそらく上流階級の方でしょう。
上流階級の方に
ここまで読んでもらえて光栄です。
ありがとうございます。
僕のように道端の水たまりで
顔を洗うような
アウトローな人間には、
ちょっぴり高いぜ!と
感じてしまうのですが、
嬉しそうに笑顔で
もいもいを眺める息子を見ていると
本当にこの本を購入してよかったなと思います。
もいもいの絵本はなぜこんなに
赤ちゃんの心を掴むのか?
今回色々調べてみて
この絵本の魅力を改めて感じたので
どんな絵本を買ったら良いか
わからないという方には
とってもおすすめな一冊です。
書店だけでなく、
楽天ブックスやamazonなど
通販サイトでも購入できます。
出産祝いや誕生日プレゼントなど
贈り物としてもえほんは喜ばれるので
おじいちゃんおばあちゃんは
孫へのプレゼントに
もいもいを贈ったりすると
孫はテンション爆上げだと思います。
最後に
普段息子と接していると
「もっとお父ちゃんに
かまってくれよぉー」って
なる時があります。
もいもいを見ているときの
息子の目は
キラキラしています。
「もいもい」と
言葉にしただけで
嬉しそうな表情になります。
もいもいが羨ましい。
そんな目で自分も見られたい。
私はもいになりたい。
言いたかっただけです。
おわり。
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